クマ取りには脂肪注入が有効?施術内容やメリットなどを解説
目の下の状態は、顔立ちの印象に関わる要素のひとつです。
マッサージやスキンケアなどのセルフケアでは変化を感じにくい場合もあり、治療方法の選択肢として脂肪注入を用いた施術が検討されることがあります。
本記事では、脂肪注入の施術内容や向いている人の特徴、メリット・デメリットについて解説します。
目次
クマ取り治療としての脂肪注入と施術方法別ビフォーアフター
近年、目の下の状態に対する治療方法のひとつとして、脂肪注入を組み合わせた施術が検討されることがあります。余分な脂肪を取り除く脱脂法と、不足している部分に脂肪を補う脂肪注入を併用することで、目元のバランスを整えることを目的とした治療です。
施術内容や方法は、医師が状態を確認したうえで判断されます。
脂肪注入とは
脂肪注入とは、自身の体から採取した脂肪を処理し、目の下の状態に応じて注入する施術方法です。自家組織を使用するため、異物を用いる施術と比べて体へのなじみを考慮した方法として検討されることがあります。
注入された脂肪の定着には個人差があり、経過や持続期間は状態や施術内容によって異なります。そのため、ヒアルロン酸などほかの施術方法と比較しながら、医師が適切な方法を判断します。
脂肪の処理方法には、主に「コンデンスリッチ脂肪」と「ナノリッチ脂肪」があり、注入部位や目的に応じて使い分けられます。
脱脂法とは
脱脂法(経結膜脱脂法)は、まぶたの裏側から眼窩脂肪を取り除く治療法です。皮膚表面を切らないため傷跡が目立たず、ダウンタイムも比較的短いことが特徴です。
脱脂法のみを行った場合、目の下の状態によっては凹凸が目立つこともあるため、脂肪注入を併用する施術が検討されるケースもあります。
<経結膜脱脂法は公的医療保険が適用されない自由診療です。>
| 費用 | 150,000円(税込) |
| 目安の治療期間及び回数 | 治療時間・期間 60分程度・1日※施術範囲によっては異なる場合がございます。※上記時間にはデザイン、消毒など準備時間も含まれております。通院回数 2回※術後1週間と1か月の経過観察をおすすめしております。 |
| リスク・副作用 | ・痛み施術翌日にジンジンと軽い痛みが生じる場合があります。2〜3日程度で痛みが落ち着き、1週間後にはほぼ感じません。 ・腫れ術後に腫れがありますが、1週間程度で徐々に引きます。自然な仕上がりに馴染むまでには、1か月程度かかります。 ・内出血内出血が起こり、赤紫色になることがあります。ほとんどの場合、メイクで隠せる程度です。時間経過で改善します。 ・たるみふくらんでいた脂肪がなくなることで、術前よりもたるみが目立つ場合があります。この現象を避けるため、事前カウンセリングで他の施術をご提案する場合がございます。 ・シワ同様に、ふくらんでいた脂肪がなくなることでシワや小ジワが出る可能性があります。事前に予測できる現象のため、事前カウンセリングで他の施術をご提案する場合がございます。 ・目の凹み、皮膚の凸凹脱脂後の脂肪を取りすぎることによる目の凹み、皮膚の凸凹が生じる場合があります。 ・目やに、かゆみ、涙傷が治る過程で1週間くらいの間、起こる目やに・かゆみ・涙が出やすくなる場合があります。時間経過で改善します。 |
コンデンスリッチ脂肪注入によるビフォーアフター
コンデンスリッチファット(CRF)は、採取した脂肪から血液や老化した細胞などの不純物を取り除き、健康で元気な脂肪細胞だけを高濃度に濃縮した脂肪のことです。遠心分離機などを用いて精製するため、通常の脂肪注入よりも高い定着率が期待できます。
コンデンスリッチは、目の下の深い凹みやボリュームが大きく不足している部分への注入に適しています。濃縮された脂肪細胞が組織に定着することで、ふっくらとしたボリューム感を長期的に維持できます。
<コンデンスリッチは公的医療保険が適用されない自由診療です。>
| 費用 | 目の下/ゴルゴライン:300,000円(税込)※麻酔は別料金になります。 |
| 目安の治療期間及び回数 | 治療時間・期間 30~60分程度・1日通院回数 術後1週間と1か月の経過観察 |
| リスク・副作用 | ・痛み脂肪を採取する際と脂肪注入の際に麻酔の注射の痛みがあります。 また、脂肪採取部位と脂肪注入部位に1~3か月ほど筋肉痛のような痛みが生じる場合があります。 ・腫れやむくみ術後、強めの腫れやむくみが生じます。1~2週間程度で落ち着きます。 ・内出血内出血が起こり、赤紫色になることがあります。2~3週間程度で落ち着きます。 ・ふくらみ注入した脂肪のすべてが定着するわけではないため、多めに脂肪を注入します。そのため、施術直後はふくらみすぎたと感じることがございますが、1か月ほどで馴染みます。最終的な完成までは3か月~6か月ほどかかります。 ・色素沈着術後、皮膚が刺激されて茶色の色素沈着が起こることがあります。通常6~12か月で色は薄くなっていきます。 ・知覚の麻痺、しびれ神経損傷による知覚障害(しびれ感、違和感)のリスクがあります。多くの場合は軽度で2~3週間程度で改善します。 |
ナノリッチ脂肪注入によるビフォーアフター
ナノリッチは、コンデンスリッチをさらに細かく粉砕し、幹細胞や成長因子が豊富に含まれる液体状(ジェル状)に加工した脂肪です。粒子が非常に細かいため、目の下のような皮膚が薄く繊細な部位にも滑らかに注入できます。
ナノリッチの最大の特徴は、ボリュームアップよりも肌質改善に優れている点です。幹細胞や成長因子の働きにより、目の下の青クマや赤クマといった色味の改善、小じわの軽減などの効果が期待できます。
また、皮膚に厚みを持たせることで、血管や眼輪筋の透けを目立たなくする効果もあります。
ナノリッチは脂肪細胞が細かく砕かれているため、コンデンスリッチほど高い定着率は期待できませんが、その分しこりになりにくく、自然で滑らかな仕上がりが得られる可能性があります。
【Before】
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【After】
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【施術】ドリーム式クマ取り:150,000円(税込)、コンデンスリッチ:160,000円(税込)+95,000円(税込)、ナノリッチ脂肪注入:85,000円(税込)、目の下 部位+95,000円(税込)
<ナノリッチ脂肪注入は公的医療保険が適用されない自由診療です。>
| 費用 | 85,000円(税込) |
| 目安の治療期間及び回数 | 治療時間・期間 30~60分程度・1日通院回数 術後1週間と1か月の経過観察 |
| リスク・副作用 | ・痛み脂肪を採取する際と脂肪注入の際に麻酔の注射の痛みがあります。 また、脂肪採取部位と脂肪注入部位に1~3か月ほど筋肉痛のような痛みが生じる場合があります。 ・腫れやむくみ術後、強めの腫れやむくみが生じます。1~2週間程度で落ち着きます。 ・内出血内出血が起こり、赤紫色になることがあります。2~3週間程度で落ち着きます。 ・ふくらみ注入した脂肪のすべてが定着するわけではないため、多めに脂肪を注入します。そのため、施術直後はふくらみすぎたと感じることがございますが、1か月ほどで馴染みます。最終的な完成までは 3か月~6か月ほどかかります。 ・色素沈着術後、皮膚が刺激されて茶色の色素沈着が起こることがあります。通常6~12か月で色は薄くなっていきます。 ・知覚の麻痺、しびれ神経損傷による知覚障害(しびれ感、違和感)のリスクがあります。多くの場合は軽度で2~3週間程度で改善します。 |
脂肪注入によるクマ取りが向いている人

脂肪注入によるクマ取りは、すべての人に適しているわけではありません。
クマの種類や目元の状態によって、脂肪注入が効果的なケースとそうでないケースがあります。
ここでは、脂肪注入がとくに向いている人の特徴について解説します。
クマの凹凸が強い・黒クマでお悩みの方
黒クマは、目の下のふくらみとくぼみによって生じる影が主な原因です。
眼窩脂肪が加齢や遺伝的要因で前方に突出し、その周辺部分がくぼむことで凹凸ができます。この凹凸が影を作り、黒っぽく見えてしまうのです。
黒クマの改善には、眼窩脂肪を取り除く脱脂法だけでなく、くぼんだ部分に脂肪を注入してフラットにすることが重要です。脱脂法でふくらみを解消し、脂肪注入で凹みを埋めることで、滑らかで自然な目元のラインが実現できます。
とくに頬の脂肪が減少して目の下との境界線がはっきりしている方や、ゴルゴラインが目立つ方にとって、脂肪注入は選択肢となります。
赤クマ・青クマでお悩みの方
赤クマは眼輪筋という目の周りの筋肉が透けて見えることが原因で、青クマは血行不良による毛細血管の透けが原因です。どちらも目の下の皮膚が薄いために起こる現象で、コンシーラーなどでカバーしてもなかなか改善しにくい悩みです。
脂肪注入、とくにナノリッチのような粒子が細かい脂肪を注入することで、皮膚に厚みとハリを持たせることができます。
また、ナノリッチに含まれる幹細胞や成長因子は、肌のターンオーバーを促進し、肌質そのものを改善する可能性もあります。血行不良による青クマの場合でも、肌の状態が改善されることで暗い印象が和らぎ、明るい目元を目指せます。
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ゴルゴラインの溝が深い方
ゴルゴラインとは、目頭の下あたりから斜め下に向かって現れる溝のことで、正式には「ミッドチークライン」と呼ばれます。加齢によって頬の脂肪が減少したり、表情筋が衰えたりすることで目立ってきます。
ゴルゴラインが深くなると、疲れた印象や老けた印象を与えてしまいます。この溝を埋めるには、脂肪注入が効果的です。とくにコンデンスリッチのようにボリュームを出せる脂肪注入であれば、広範囲にわたる凹みにも対応できます。
脱脂法では、眼窩脂肪を移動させてある程度の凹みをカバーできますが、ゴルゴラインまで完全に改善するのは難しいケースもあります。そのような場合に脂肪注入を併用することで、目の下からゴルゴラインにかけての広い範囲をなめらかに整えることが可能です。
また、脂肪注入は少しずつ量を調整できるため、自然な仕上がりを重視する方にも適しています。
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脂肪注入によるクマ取りの術後経過
脂肪注入後は回復期間(ダウンタイム)があります。注入を行った部位に加え、脂肪を採取した部位についても、施術後の状態を確認しながら過ごすことが大切です。
施術後の経過や日常生活への影響には個人差があり、症状の現れ方や回復までの期間は状態や施術内容によって異なります。具体的な過ごし方や注意点については、医師の説明や指示に従うようにしましょう。
施術翌日
施術翌日は注入部位と採取部位に軽い炎症や腫れ、鈍痛が生じます。目の下は皮膚が薄いため内出血が目立ちやすい傾向があります。
処方された鎮痛剤で痛みはコントロール可能です。翌日からメイクはできますが、注入部位を強くこすらないよう注意し、激しい運動や長時間の入浴は避けましょう。
施術3日後
施術後3日目ごろが腫れや内出血のピークです。目の下の内出血が青紫色になり、最も目立つ時期のため、仕事は2〜3日休むと安心です。
メイクでカバーできますが、マスクやサングラスを併用するのも効果的です。脂肪採取部位も内出血や腫れが目立ち、歩行時に違和感を覚えることがあります。
施術1週間後
施術後1週間で腫れや内出血は徐々に落ち着き、内出血の色も黄色っぽく変化します。メイクでカバーできる程度まで回復し、日常生活への支障はほぼありません。
コンタクトレンズは1週間避け、激しい運動や長時間の入浴も控えましょう。注入した脂肪はまだ定着していないため、目の下を強く触らないよう注意してください。
施術1か月後
施術後1か月が経つと、目に見える腫れや内出血はほぼ治まります。注入した脂肪が徐々に組織に馴染み始め、自然な仕上がりに近づいてきます。ただし、この時点ではまだ完成形ではありません。
脂肪注入の最終的な仕上がりは、施術後3か月~6か月程度かかると言われています。そのため、1か月の時点では想定よりもボリュームが多く感じることもありますが、時間とともに自然に落ち着いていきます。
この時期になると、定期的な経過観察のために通院することが推奨されます。医師が定着の状態を確認し、追加の処置が必要かどうかを判断します。
関連記事:目の下のたるみ取りで後悔しないために|事例と対処法を詳しく解説
脂肪注入によるクマ取りのメリット

ここでは、脂肪注入の主なメリットについて詳しく解説します。
長期的な効果を得られる
脂肪注入の最大のメリットは、一度定着した脂肪が半永久的に維持される可能性があることです。ヒアルロン酸注入の場合、体内に吸収されるため6か月~2年程度で効果が薄れてしまい、定期的な再注入が必要になります。
それに対して脂肪注入は、定着した脂肪細胞が組織の一部として生き続けるため、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。長期的に見ると、繰り返し治療を受ける必要がないため、費用対効果も高いと言えます。
ただし、定着率には個人差があり、すべての脂肪が定着するわけではありません。定着しなかった分は体に吸収されますが、定着した脂肪は加齢による体重変化があっても、基本的には維持されます。
自然な仕上がりになる
自分自身の脂肪を使用するため、異物反応の心配がなく、自然な仕上がりが期待できます。ヒアルロン酸の場合、目の下のような皮膚が薄い部位に注入すると、ボコッと浮き出て不自然に見えることがあります。
脂肪注入、とくにナノリッチのような粒子が細かく精製された脂肪を使用すると、皮膚に滑らかに馴染みます。笑ったり表情を変えたりしても、脂肪が周囲の組織と一緒に動くため、違和感が生じにくいのです。
ほかの施術と組み合わせやすい
脂肪注入は、経結膜脱脂や裏ハムラ法といったほかのクマ取り施術と相性がよく、組み合わせることで相乗効果が期待できます。脱脂法でふくらみを取り除き、脂肪注入で凹みを埋めることで、凹凸のない滑らかな目元を実現できるのです。
さらに、ナノリッチに含まれる幹細胞や成長因子は、肌質の改善にも働きかけます。ボリュームを補うだけでなく、色味やハリの改善も同時に目指せるため、複合的なクマの悩みに対応できます。
黒クマには脱脂とコンデンスリッチの組み合わせ、青クマや赤クマにはナノリッチを追加するなど、患者さまの症状に合わせてオーダーメイドの治療計画を立てることが可能です。こうした柔軟性の高さも、脂肪注入の大きなメリットと言えるでしょう。
脂肪注入によるクマ取りのデメリット
脂肪注入には多くのメリットがある一方で、知っておくべきデメリットも存在します。施術を検討する際は、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解し、納得した上で決断することが大切です。
ここでは、脂肪注入の主なデメリットについて解説します。
脂肪吸引施術が必要
脂肪注入を行うためには、まず注入用の脂肪を採取しなければなりません。太ももや腹部など脂肪が豊富な部位から吸引するため、その採取部位にもダウンタイムが発生します。
脂肪採取部位には腫れや内出血、筋肉痛のような鈍痛が1週間~2週間程度続くことがあります。また、採取部位にも小さな傷跡が残る可能性があるため、夏場など肌の露出が多い時期は避けたいと考える方もいるでしょう。
クマ取り治療だけでなく、脂肪吸引のダウンタイムも考慮したスケジュール管理が必要になります。仕事や予定を調整する際は、注入部位と採取部位の両方の回復期間を見込んでおくことが重要です。
定着率が不確定
脂肪注入の定着率には個人差があり、定着しなかった脂肪は時間とともに体内に吸収されてしまいます。そのため、希望するボリュームを得るために、あらかじめ多めに注入することもあります。
ただし、多く注入しすぎると術後しばらくは目の下が不自然にふくらんで見えたり、しこりになったりするリスクが高まります。最終的な仕上がりを想定して適切な量を注入するには、医師の高度な技術と経験が必要です。
また、喫煙は脂肪の定着を妨げる大きな要因となります。喫煙により血流が悪くなり、注入した脂肪に十分な栄養が届かなくなるためです。施術前後の禁煙は必須となります。
費用が高い
脂肪注入は、脂肪吸引、精製、注入という複数の工程を経るため、ヒアルロン酸注入などの他の注入施術と比較して費用が高くなる傾向があります。クリニックや使用する技術によって異なりますが、一般的に数十万円の費用がかかることが多いです。
初期費用だけを見ると負担が大きく感じられるかもしれません。しかし、一度定着すれば半永久的な効果が期待できるため、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスは決して悪くありません。
ヒアルロン酸注入を繰り返す場合、1回の費用は安くても、年に数回の再注入が必要になります。数年間のトータルコストを計算すると、脂肪注入のほうが経済的である可能性もあるのです。
費用面で不安がある場合は、カウンセリングで具体的な見積もりを確認し、長期的なコストも含めて検討することをおすすめします。
関連記事:クマ取りのダウンタイムは本当にひどい?症状と適切な過ごし方を解説
まとめ
脂肪注入を用いたクマ取り治療は、目元の状態や目的に応じて検討される施術方法のひとつです。クマの見え方や目元の構造には個人差があり、施術方法の選択にあたっては、複数の要因を踏まえて判断することが重要です。
脂肪注入にはいくつかの種類があり、ほかの施術方法と組み合わせて検討される場合もあります。どの方法が適しているかは、目元全体の状態を確認したうえで、医師が判断します。
HAABでは、患者さまのご要望に沿いながら、医師が適した施術をご提案しています。カウンセリングは執刀医が担当し、施術内容や進め方について一つひとつ丁寧に説明することを大切にしています。
また、来院時のカウンセリングに限らず、LINEからのご相談やご質問にも随時対応しています。気になる点や不安なことがある場合は、公式LINEを通じてお気軽にご相談ください。
